古後地区は山間部にあり、住民の高齢化、過疎化が急速に進行する中にあって、「このままでは」という危機感から、「なにかしよう。」という気概に変わろうとしています。それが、7月27日から29日にかけて行われた「サマーキャンプ」であったり、古後小学生1人の運動会を盛り上げた「古後地区体」でもあります。
これらは、一人一人の力でできるものでなく、地域の熱い思いを持った人たちの団結と、何かする行事に向けた計画、周到な準備期間、当日の行事活動と大変なエネルギーとそれを支えるたくさんの方の後押しが必要です。
行事をこなすうえで欠かせないのが各集落から出ている自治委員さんや、男女区別なく特に女性の方の理解・協力があることが大切になります。
それらを側面から支えるのが古後地区では、「古後小学校運営協議会」や「古後振興会」、「古後小学校を支える会」などでもあります。
今年夏に開催された「ICT学習×自然体験交流「古後小キャンプ」」は、北九州市の到津小学校の32名と玖珠町から10名の42名が参加して行われました。子ども達は古後小の体育館に寝泊まりしながら、朝の「ラジオ体操」、「森の先生自然体験」、「かまどヶ岩見学」、「川遊び体験」、「温泉入浴」、最後の日は「ICT編集作業」、「成果発表」と充実した時間を過ごしました。
地域としては初めての取り組みであり、6食の食事作りを地域の女性が担いました。また、体育館と職員室の間の坂を利用した「ソーメン流し」、古後神楽の披露など、子どもたちの楽しみを作ってあげ、北九州市と玖珠町の子ども達の交流を深めることに協力しました。
「古後地区体」はたった一人の小学生ではあるが、子どもにとって思い出に残る運動会にしようと、地域の「体協」などの協力もありながら、地域全体で一丸となったものになりました。また、地域出身の中学生、高校生も参加し盛り上がりました。
「サマーキャンプ」に取り組んだのは、古後小学校での体験を通して、結果をインターネットに乗せ、全国の人に知っていただき古後小学校の児童を増やそうというのも目的の一つでもあります。
古後地区では、これから神原にある大御神社の「大浦楽」の奉納や、「かまどヶ岩秋祭り」も行われます。多くの方が古後地区に訪れるのを期待しています。