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 八幡地区自治委員会(会長 安部巌)は、このほど八幡地区内の自治委員に八幡地区が抱えている課題を4点に絞りアンケート調査を行いました。

4課題の内容は学校跡地利活用、集落自主防災組織の体制づくり、自治区再編、空き家調査です。本来、各地区で毎年行われる自治委員会総会において提案し協議していろいろな意見をいただき集約するつもりでいたが、今年はコロナの影響で総会が議案書送付に終わり話し合いができなかったことから、自治委員に対するアンケートに代わった形となったものです。

 八幡コミュニティ運営協議会でも、この4課題については、プロジェクトYの協議事項に上がっており、役員会や部会で検討しています。

【学校等跡地利活用】

 中学校が昨年度統廃合されて、地区内の八幡小、古後中の校舎が空いたことからその利活用について問いました。また旧八幡幼稚園も空いたままになっています。

1.旧八幡小の活用

 複数回答をしていただき、35件の提案がありました。最も多かったのが「福祉施設」で26%、次に「避難所」が23%、「若者の定住住宅」が6%の結果が出ました。その他いろいろと提案があり、「小規模多機能施設」、「道の駅的機能施設」、「宿泊施設」、「スポーツジム」などと多彩で、中には解体し更地にという提案もありました。

2.古後中の活用

 12件の提案があり、これも最も多かったのが「福祉施設」で25%、「定住住宅」が17%、その他には「田舎でテレワーク」、「道の駅的機能施設」などでした。

3.旧八幡幼稚園の活用

 6件の回答があり、最も多かったのが「解体」で、その他には「高齢者の憩いの場」、「災害被災ゴミ一次集積所」などでした。

4.学校等跡の回収費用の負担

 33件の回答があり、「公設で行政負担」が70%と圧倒的に多く、その他には「利用者負担」、「行政と地区民の折半」、「町に返却」、「寄付金」、「地区民の負担」など様々でした。

5.学校跡の施設の運営者

 27件の回答があり、「行政」が56%と圧倒し、その他には「行政と地域の共同」、「地域住民」、「基礎組織」などでした。

 

 【集落自主防災組織の体制づくり】

 最近は災害が多発しており、特に今年7月には集中豪雨が玖珠町にも甚大な被害を及ぼしました。水害や地震など予期せぬ災害に対し、災害弱者の避難誘導など命を守るため、災害時に適切な対応をするには、集落内での話し合いにより自主的な防災組織の体制の設置が求められています。

1.自治区の危険性の状況をハザードマップなどで認識しているか。

  78%の自治区が認識していると回答しました。

2.自主防災組織の設置を行いたいか。

  29%の自治区が行いたいと回答し、自主防災組織体制について理解が広まっているものの、まだ浸透が今一つという感があります。

 

【自治区再編】

 八幡地区においても、高齢化や人口減少による過疎化が急速に進行しています。これから10年後、20、30年後の将来の地域を考えたとき、現在の元気な地域の状況からは想像もつかないことも考えられます。そこで、一つの対策として、いま住んでいる自治区を隣あるいは周辺の自治区と合併しておいて、将来の自治区体制に備え元気な自治区の維持を図るものです。

1.自治区の再編が必要だと思うか。

 8自治区が必要と回答しています。

2.自治区再編を話し合っているか。

 2自治区が話し合いしていると回答しました。

 

 【空き家調査】

 過疎化とともに増え続けているのが、空き家です。空き家は集落の中にあるとそのまま放置すれば危険であり、集落の景観も損なわれます。いま、空き家を再生するプランや、よそからの移住者で地域が活性化する例もあります。以前コミュニティでも空き家調査をしていますが、進んでいる中での再度の調査です。

1.自治区内に空き家がある。

  65戸の空き家が集計されました。年が経つにつれ、これから増加していくことと思われます。

2.新しい人が来ることについて

  「住人が来てほしい」は59%の自治区が回答、「知らない人に不安を感じる」は75%で、移住者を期待するものの、新規移住者には警戒感があるようです。