電話&FAX: 0973-72-0033

 八幡自治組織運営協議会教育文化部会と地域づくり部会共催の「八幡の歴史を学ぶ講演会」が9月11日に行われました。
180911 001 s

 

 この講演会は今年で4回目で、今回は昔から八幡地区に伝わる「山下岩戸楽」と「古後大浦楽」の二つの「楽(がく)」について学習しました。講師はそれぞれ松本廣美さんと横山弘康さんのお二人です。

180911 002 s  180911 003 s

 「山下岩戸楽」については、山下岩戸楽保存会で管理運営されており、毎年9月の第3日曜日に山下大御神社(おおみじんじゃ)で奉納されています。

 楽を奏したり舞ったりする「楽人(がくにん)」は、天狗、赤鬼、青鬼、巻物読み、杖、小太鼓、大太鼓、笛、鐘、胴拍子(とんびょうし)、小漏子(こもらし)など総勢45名で構成されています。

  180911 004 s  180911 005 s  180911 006 s 

 山下地区にある「老人憩の家」を出発し、道楽(みちがく)をしながら、神社境内に入ります。境内では神社拝殿に向かい、杖、小漏子、巻物奏上などを奉納します。

 180911 007 s  180911 008 s

 この楽の由来は、江戸時代中期の天和(てんな)2年(1682年)に、日田石松の庄屋日野善右衛門清賢が山下村庄屋に着任したとき、日田市西有田石松の岩戸楽を大御神社に伝承・奉納したのが始まりで今に伝わっています。

 昭和46年に大分県無形文化財にも指定されていて、保存会を中心に「楽」が継承されています。


 もう一つの楽の「大浦楽(だいうらがく)」についても、古後地区に江戸時代から伝わる「楽」です。

 古後地区の古後大御神社(おおみじんじゃ)で毎年10月第4日曜日に奉納されています。

 こちらは、杖、30名の奴(やっこ)、笛、大太鼓、小太鼓、鉦(かね)、胴拍子(とんびょうし)、唐うちわ、コモラシなど総勢70名の構成です。

180911 009 s  180911 011 s 

 神社手前の大浦川(だいうらがわ)にかかる橋から道楽(みちがく)でスタートし、下庭で「にわがく」を奉納、それが終わると神社拝殿までの100段の階段を道楽を奏し、登っていきます。神社拝殿前でも庭楽が奉納されますが、「巻物読み」が楽の由来を奏上します。

 180911 013 s  

 特徴は、30名程の「奴」の舞、「杖」使いによる棒術、「唐うちわ」と「コモラシ」の舞などがみられます。

 180911 010 s 180911 012 s

 この楽の由来は、山下岩戸楽よりやや遅れており、大御神社の起こりと深く関係があり、寛文8年(1688年)名主の長尾藤兵衛尉が大御神社を起こし、元禄12年(1699年)神社を造営、その直後の14年頃には大浦楽が奉納されています。

 山下岩戸楽から大きく遅れて、平成24年に大分県指定無形文化財と指定されており、古後地区に伝わる地域全体の伝統芸能となっています。