7月31日に八幡地区人権教育推進協議会は総会を開催しました。総会では、前年度の報告、今年度の事業計画等の審議がなされ、提案した議案は全て承認・可決しました。総会後にはビデオによる研修をしました。
来賓として玖珠町人権確立・部落差別解消推進課の小野英一課長が出席、綾垣古後の佐藤幸郎さんが議長として総会の進行をしました。
また役員改選があり、新会長に山下中の原の後藤梅男さんが選任されました。
総会後には、人権ビデオを鑑賞し、人権問題について学習しました。ビデオは「夕焼け」というタイトルで、「ヤングケアラー」が抱える問題についてでした。
「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うべき家事や家族の世話を日常的におこなっている子供とされています。現在、中高生の20人に1人が「ヤングケアラー」に該当しているともいわれています。
世話をする時間は1日平均で4時間であり、7時間以上世話をしている場合もあります。世話をする時間が長いほど、学校を休みがちになったり、授業に集中できなくなったりと学校生活についていけなくなります。
ヤングケアラーは、誰かに相談することも少ないため、表面化しにくく把握しづらいことが多いともいわれています。
作品の「夕焼け」では、中学2年の女子生徒が父の病気で母は夫の看護と仕事の忙しさから家事や5歳の保育園児の世話を担うヤングケアラーが登場します。
「家族のことは家族でするのが当たり前」という思い込みから、誰にも相談することなく毎日がが過ぎていく中で、元ケアラーの小学生の時の担任との交流から、本当の自分自身の気持ちに触れ将来に向き合う一歩を踏み出すというものでした。
ケアは他人事でなく、だれもがケアする側にも、ケアされる側にもなります。ともに助け合える社会の実現が求められています。